アリスの教練場
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裁判/書斎
GM 真理がトチ狂い、ペンネは(そんな真理に)恐慌し、イェロウは部屋を飛び回るインコに翻弄されている状況。
ペンネ ひええええ…… あ、でも(自分だけまだ狂ってないってことは、わたしは勝ち残れるのでは……?)と脳裏を過ったりして。
GM ペンネが脳内で打算を繰り広げたところで。お前たちが立てこもる部屋の扉が、ギシギシと歪む。
イェロウ 「……!!」
GM 続けて、2度の打撃音。あっけなく鍵は破壊される。書斎の扉ごと。そして現れたのは……
亡者犬 「フシュウゥゥゥ……アオ゛ォ゛ン!! ガヴルルルル……」
ペンネ 「ああもう、どうしてこんなときに!」
真理仔犬ちゃんだ!このあたり、真理のプレイヤーはGMが投げた不思議抉り演出に対してノリノリで反応を返している。ありがたい一緒に遊んであげないと!仔犬ちゃんは番犬で、ステッキを振ってあげると喜ぶんだ!
 この魔法のステッキはシンデレラを助けたおばあさんも使っていた由緒正しきアーティファクト!
 ほら、この尖ったところが……」
ペンネ 「真理、しゃきっとしなさい!」 べちーん!とビンタ平手打ち。公爵夫人の得意技しようね。
真理 ふぎゃっ!ビンタの拍子に改めて亡者犬と向き合う形に。
「仔犬ちゃん……? ちょっと興奮してるけど……して……?」 パチパチ……眼鏡をはずして目をこする。そして……
「……ベロがいっぱいある!!!!!」 ウワーーッ!!正気に戻りました!
イェロウ よかった戻った、ありがとうビンタ!
真理 「え、えーと、えーと……? 私のおとぎの国は……そ、そっかぁ……」
ペンネ 逃げるにせよ戦うにせよ、とりあえず前に出てかばえる状態にしておこう。
イェロウ もちろん退却だぞ。逃げ道である入り口に向かおうとするが……?
亡者犬 「フンッ」 鼻息を荒くしながら、尻尾で入り口近くの本棚をふっとばすわん。それで入り口を閉ざすわん。
ペンネ 「あっ!」
イェロウ 「……チッ…… 今やりあえってか……? こっちはまだ、メシも食えてねえんだぞ……?」
GM 一歩一歩、巨大な仔犬の亡者がお前たちとの距離を詰める。
その瞳に、悪意や意思らしきものは感じられない。
ただ生前の習慣に従い、目の前のものに興味を示し、じゃれつき、遊ぼうとしているのだ。
無邪気な仔犬と何ら変わらないだろう。その爪と牙による一撃が致命的である事を除けば。
甘言インコ 「ケケケケケ!! ヨウコソ! ヨウコソ! ジゴクヘ!」
イモムシ商人 「……」 いつのまにか、影の薄かったイモムシ商人もいる。
ペンネ 「イェロウ、どうするの!? 考えるのはあなたの仕事でしょう!」
イェロウ 「どうするもこうするも……ここでカタをつけるっきゃねえ!!」 亡者犬を睨みつけ、鞭を握りしめる。
「いいかお前ら、教え込まれたことを思い出せ!仔犬だろうと亡者だろうと関係ねえ、即刻死刑にすんぞ!!」
真理 「……し、死刑……そうだ……これが現実……これが…………やらなきゃ、みんなやられる……!」
ステッキ……もといツルハシを握り直す。おとぎの国なんてないんだなぁって実感してきたよ……。
ペンネ 真理が我を取り戻しつつあるようなのを確認して、こんどはバッチリ耐えきるために心の疵に思いを馳せていよう。
GM 部屋には、亡者3体とお前たちのみ。出口は閉ざされ……もはや逃げ場は無い。
さあ、剣・杖・金・杯……各々自らの理をもって裁判へ挑むが良い。
それがお前自身ひいてはこの世界を、迫り来る「終わり」から遠ざけるための唯一の方法だ。
法を投げ捨て、凶器を振るい、敵を斬り伏せ、猟奇と才覚と愛によって己の正しさを貫き通せ。
――裁判開廷!
裁判/vs亡者犬/1ラウンド目
GM イモムシ商人の装備効果付与配下の特性。自分が生きている間、主に装備技能の効果を与えるの特性によって、仕込開廷時に小道具を入手できる装備技能が発動。亡者犬は日刻みの時計先制値が上昇する宝物。使うとなくなるを入手して即使います。
ペンネ アアーヤッパリ……
真理 亡者って小道具使えるんだっけ?
GM 亡者は登場時には宝物を持っていないが、お茶会での調達や、仕込などの技能効果によって入手さえできれば使用するのだ。
イェロウ 商人、大切に持ってたやつとられてんじゃねえか。
真理 それはイモムシ商人のものだよ!カツアゲはよくない!
イェロウ 仕方ない、俺も日刻みの時計を使うぞ。
真理 私も使うよ!日刻みの時計だ!
ペンネ わたしは素のまま!
GM 行動順を決めよう。「1D6+【才覚】+あれば修正」を振って、高い人から行動。各自先制値決定ダイスをどうぞ。
先制値は亡者犬:5、ペンネ:1、真理:7、イェロウ:10。イェロウ→真理→亡者犬→ペンネの行動順となる。
ペンネ いいあんばいだ!
イェロウ 真理が先とれたのは大きい。ここでセーブしたい残念ながら『懐中時計』でのセーブは、開廷直後のオートセーブ形式である。全滅したら先制値決定からやりなおしだ
真理 ほんとだね。
GM では、行動順にカードを5枚ずつ引いて、手札に加えてくれ。
イカサマPKだけが持つ特別な技能。PCが3人なら3つまで選べるの『トランプ兵手札の所持枚数が1枚増えるイカサマ』を持ってる亡者犬だけ、6枚引くことができるよ。
イェロウ OK、じゃあ俺から。
イェロウの引いたカード:[精確 ♥3][間隙 ♣5][妨害 ♦8 ♦Q][予知 ♥A]
真理の引いたカード  :[通打 ♥8 ♥10][衝撃 ♦J ♣Q][ジョーカー]
亡者犬の引いたカード :[女王命令 ♥4 ♣4 ♦5 ♠5][精確 ♠9][報復 ♠K]
ペンネの引いたカード :[防壁 ♣3 ♥2 ♥6][祈祷 ♥9][予知 ♠A]
イェロウ いきなりJoker!
真理 JQもあるし良い感じ!Jokerはどうしようかな……今決めるんだっけ。
GM いや、使用時まで自由だよ。
真理 そうなんだ!じゃあ持っておくね。
GM イェロウから行動をどうぞ。
手札のカードを使用する事で、その数字と結びつく(デッキ上で対応する)技能を発動するよ。
主動作技能(背景が赤の技能)を使うかパスすると手番終了だ。
イェロウ ふむ。予知Aとジョーカー以外の好きなカードを山札から手札に補充できる補助動作技能で精確をとってきて、二回は精確+妨害できるように仕組んでおきたいな。
とにかくこの裁判、妨害を外したら一発で殺される実際のところ防壁によるガードが固く、簡単には死なないのだが、才覚型の心構えとしては正しい
真理 なるほど、妨害の確実性を上げる……
イェロウ というわけで、[予知 ♥A]を使用。こいつは補助技能(背景が青の技能)だから手番を消費しないぞ。
まあ、今主動作ないから関係ねーんだけど。
イェロウは予知(カボチャの慧眼)を使用し、[精確 ♦2]を手札に入れる。
イェロウ (戦局を見極めろ……!)
パスして手番終了だ!真理に手番を渡すぞ。
真理 うーんそうだなぁ……報復ダメージを受けたときに反撃する割り込み技能される前に衝撃ダメージを与えつつ手札を1枚破棄させる主動作技能で報復を落としたいね。
イェロウちゃんに報復されたらイヤだし、私でも嫌だ。
イェロウ 正直インコ落すより効果あるよね。
真理 私は犬に[衝撃 ♣Q]を使用する!他に組み合わせたりできるものは……ないね。ジョーカーは温存。
GM OK。割り込みはなし。判定をどうぞ。
真理は衝撃(遠心力アタック!)の判定に成功。11点のダメージを与える。亡者犬の残りHPは37。
ペンネ あのツルハシつよいな?
イェロウ 看破攻撃対象の、抉れた心の疵に関係を持っていると適用される有利な効果。与えるダメージが上昇すると〈発狂〉と逆鱗の効果が乗ってるから、ダメージが6点上がってんだな。
真理 「とにかく狙われたらダメだ……怯ませて、怯ませて……っ!」 ツルハシのハンマー部分で頭部をフルスイング!
そして……この[報復 ♠K]を叩き落とす!
亡者犬 「ぎゃんッ!!?」 頭から、腐肉が飛び散る。
ペンネ さすがだぜ!
真理 じゃあ、これで終わりだ!次へ!
亡者犬 わんの番わんね……[女王命令 ♠5]。1発目の対象は、もちろんイェロウ。
イェロウ [妨害 ♦8]で止める。[精確 ♥3]も組み合わせていくぞ。
イェロウの妨害(トリックオアダイ)により、亡者犬の女王命令の目標値は15になる。
真理 わるくない!わるくないぞ!
亡者犬 じゃあ、[女王命令 ♠5]に[精確 ♠9]で割り込み。いくわん。
亡者犬は女王命令(じゃれつく)の判定に失敗。
イェロウ っしゃあ!!!!そこに[間隙 ♣5判定で失敗したキャラクターにダメージを与える割り込み技能]を叩き込む!
ペンネ (自分の後ろからヤバい音を立ててしなる鞭におびえている)
真理 ビシッ バシィッ!そういえば奴隷には鞭は特攻……
亡者犬 くぅん……
イェロウは間隙(轢き殺せ!)を使用。12点のダメージを与える。亡者犬の残りHPは25。
ペンネ ごりごり削れてくな……!
イェロウ ぼっとカボチャのランタンが現れ、照準を合わせる。そして背後からカボチャの馬車が現れ、お前に突進だ!
「あの犬っころを轢き殺せェッッ!!」
亡者犬 「ンギャッッ!?」 ごろごろごろごろ、背中から馬車に体当たりを食らって、部屋の端まで転がるわん。
イェロウ こんなにカボチャが現れるのに幻覚だから食えねえ。
真理 自分の技で辛くなって……
亡者犬 「グルルルルゥ……」 いぬはまだやる気だ!
2発目。対象は真理。
イェロウ ハッ、させるかよ。当然こいつも[妨害 ♦Q]だ。[精確 ♦2]も組み合わせる。
ところが……イェロウは妨害(トリックオアダイ)の判定にファンブルする。
イェロウ えっ?
ペンネ あ、あ?ふぁんぶる?
GM やっちゃいましたねー。出目は1、1、3ですが3は精確の分だから除外。
つまりこれはファンブルなんですよ。ささ、ファンブル表をどうぞ。
イェロウ え、ええーーーー!!!!ちょっとまって、いや、ふりたくない!!!
ファンブル表の結果は1。心の疵が1つ悪化する。
イェロウ いやあああああああああああ!!!!!!!!!!!無事フラグ回収
GM 心の疵がすべて悪化したので〈発狂〉ですね。エピローグ時に亡者化〈発狂〉したPCは、エピローグ時にランダムな能力値で判定し、失敗すると亡者となる。つまりキャラクターのロストするかもしれません。
真理 ちょ、ちょっと、ちょっと待ってよぉ!
ペンネ 事前にまさかないやろと笑い飛ばされた事態が!?
GM イェロウは疵の力を使おうとしたが、お茶会から過度に力を行使し続けた無理が仇となり、
再び記憶がフラッシュバックする。王国での虐待の記憶だ。
イェロウは……はははハハハハハ、ヒャハハハハハハ!!
 そうだそうだ、みんな死にやがれ! カボチャを信仰しねえ奴は!みィィんな!死ぬんだよォォ!!」
ペンネ 「イェロウ?! どうしたの!?」 振り返ろうにも振り返れないんですけど!
真理 「い、イェロウちゃん……っ!」 じゃあ、そっちに意識が行って……私は迫りくる犬に気付かない……
亡者犬 じゃあ、改めて女王命令の判定いくわん。
紅鶴の目自身が判定に失敗したとき、次の判定の達成値が上昇するイカサマ』と『きらきらコウモリ自身が判定に失敗したとき、次に与えるダメージが増加するイカサマ』の乗った一撃を食らうわん。
亡者犬は女王命令(じゃれつく)の判定に成功。逆鱗ときらきらコウモリを合わせて、ダメージは14点。
GM 真理がくらうと、疵を抉ってるので自動的に16点になります。
真理 そのままでも耐えられる……けど……この後報復されると倒れるんだよね私は!
ペンネ [防壁 ♣3]だおらァ!
真理 ごめんよ〜!お願い!
ペンネは防壁(恩を売る)の判定に成功。
攻撃目標を自身に変更し、更にダメージを5点(防壁+豪華な衣裳受けるダメージを軽減する衣裳臆病受けるダメージを軽減する装備技能)軽減する。
亡者犬 くぅん。じゃあ残りの9点喰らってくれわん。
真理 ちょっとまって。援護のダメージ軽減を使えばもう2点減らせるんだよね。
ペンネ うん。9点から7点になるね。
真理 ……使うのが確実だね!使うよ!
亡者犬 部屋の端に転がったわんだったが……壁を蹴って一瞬で真理との距離を0にする。
そしてこのまま爪で一撃くれてやるつもりなんだわん。
ペンネ 「前を見なさい!!」 と真理に駆け寄って割り込むぺん亡者犬に対抗して語尾をつけてみたらしい。寒冷地をよちよちと歩く黒く愛らしい鳥類の姿を幻視するかもしれない
GM それで、矛先はペンネへ。
爪は防壁によって弾かれるが、勢いを殺しきれない。お前の肩を爪の先が抉っていく。
真理 「イェロウちゃん!イェ……はっ!?」
ここで援護……その声に気付いてツルハシを咄嗟に足にひっかけてやや動きを鈍らせるクェ語尾? スズキ目ハタ科に属する超高級魚……ではない
GM OK。それで爪は多少威力を削がれただろう。だが、防ぎきるのは不可能だ。
ペンネ 「んぐ――!」 防壁で耐えようとしたものの、そのまま肩を抉った爪に引きずられるように体勢を崩される。
真理 「ペ、ペンネちゃん……ごめんっ!」 衝撃で弾かれて後ずさろう。
ペンネ 「まあ、いいわ……気を抜かないでね、真理」 残りHP12!おらっ恩と負い目を背負え!
真理 この状況でもおわせていく!!
亡者犬 そしてインコに手番を渡す。(先にやっときゃよかったな)
甘言インコ 祝福対象の威力を上昇させる主動作技能をわんちゃんにかけるヨ!
甘言インコは祝福の判定に成功。亡者犬の威力を1点増加する。
イェロウ あーーこの!
GM こいつの仕事おしまい!次はペンネの手番。
ペンネ んー、切り札キャラクターのスートと同じスートのカードを5枚手札に揃えることで使えるようになる特殊技。強いがなかなか揃わない揃えたい気もするけど、けっこうすぐ決着つきそうだし、HPが危ういし……
ここは回復複数対象のHPを回復させることができる主動作技能の方がいいかな。[予知 ♠A]で回復持ってこよう!
ペンネは予知(どうしようかな……)を使用し、[回復 ♥Q]を手札に入れる。
GM はい、じゃあそれを使って[回復 ♥Q]ですね。
ペンネ かいふく! 対象はわたしとイェロウで!
ペンネは回復(診てあげる!)の判定にスペシャル成功。裁判中のスペシャル成功では、HPが即座に1D6点回復する。
ペンネ ンッ?!
GM お、スペシャルですね。HPを1d6点回復していいですよ。
ペンネ ヨイショー(ダイスころころ)……4! 16まで回復!
真理 この時点でだいぶ回復した!
GM 更に『回復』の回復量をどうぞ。
回復量は9。ペンネに5、イェロウに1振れば全快である。
ペンネ おーばーひーるで鼻血出るわい。
イェロウ さんきゅー!
ペンネ (一人は完全にヤバいしどうしようかな……) とひとしきり思案して、とりあえず……耐えよう!という結論に至った。
イェロウ 今のところ完璧だな。……俺のファンブル以外完璧なんだよおおおちくしょおおおお!!!!
GM (笑っている)
イェロウ 本当に誰だよこの表設定したの! 怒るぞ!!
真理 あんただよ!ファンブル表の内容を決定したルール著者は、他ならぬイェロウのプレイヤーである
GM 全員手番が終了したね。では最後に、各自いらないカードを捨ててください。
捨てた分だけ、ラウンド開始時に山札から新しくカードを引けます。
ラウンド終了時、真理は[通打 ♥8 ♥10]、亡者犬は[女王命令 ♣4]を捨てる。
裁判/vs亡者犬/2ラウンド目
イェロウ よーしそれじゃあカードを引いていくぞ!
イェロウの引いたカード:[精確 ♠4][間隙 ♥5][妨害 ♣8 ♦9 ♣J]
真理の引いたカード  :[鋭気 ♣2][通打 ♣9 ♣10]
亡者犬の引いたカード :[女王命令 ♠2 ♦3 ♥7][報復 ♦K ♣K]
ペンネの引いたカード :[回復 ♠J][臆病 ♥K]
亡者犬 二人して結構切り札惜しいところまで来てるわん。
真理 っていうか前ラウンドでダイヤ捨ててクラブ残しておけば切り札打てたじゃん!!
なぜ私はクラブを捨ててしまったのか? 自分のスートを忘れていたからです(懺悔)
ペンネ わんちゃんの報復2枚がやだ。
真理 でも精確が無いからイェロウちゃん有利でいいね。
イェロウ もうダイスふりたくねーけどなぁ〜!
っと、続いて俺の手番になるが……主動作がないからパスだな。
真理 じゃあ、私の手番。……鋭気次に与えるダメージを増加する補助動作技能+衝撃で報復を一枚でも落とすのがベターかな。やっぱ。
終幕大ダメージを与え、判決にもペナルティをつける主動作技能。真理はジョーカーをAとして使用する事を検討しているではまだ落としきれないはず……
イェロウ そうしてもらえると妨害が足りてありがたいな。
真理 うん!というわけで、まずは[鋭気 ♣2]を使用!次に与えるダメージが+3!
そして[衝撃 ♦J]を使用だ!対象は亡者犬!
亡者犬 これで勝負が決まると言っても過言ではないわん。
ペンネ どきどき……
真理は衝撃(遠心力アタック!)の判定に成功。17点のダメージを与える。亡者犬の残りHPは8。
真理 よし!
ペンネ ばっちり!すごいすうじだ……
イェロウ 俺に当たってたら即判決じゃねえか。
亡者犬 痛すぎるわん。
真理 報復を叩き落とすよ!え〜とわんちゃんは切り札がないからどっちでも一緒かな。[報復 ♣K]にしておこう。
「あのイェロウちゃんの状態……とにかく早く終わらせないと!」
ジャンプしてぐぅんっと勢いをつけた一撃!ツルハシ部分が頭頂部に食い込むよ!
亡者犬 「ぐぎゃっ!!!ぎゃんっ! ぎゃんぎゃんっ!!」 頭頂部にツルハシを食い込ませたまま苦しみ叫ぶ!
が、そのまま苦しみにのた打ち回るわん。真理がもつツルハシを引っ掛けたまま。
ころがり回りつつ割り込み[報復 ♦K]。
イェロウ [妨害 ♦9]。ここは[精確 ♠4]を組み合わせる。
イェロウの妨害(トリックオアダイ)により、亡者犬の報復の目標値は14になる。
亡者犬は報復(ころがりまわる)の判定に失敗。
ペンネ おお……!
亡者犬 うーん、報復は失敗だわん。
イェロウ 目の前でちらつく犬に、ランタンをぶん投げて……[間隙 ♥5]!
イェロウは間隙(轢き殺せ!)を使用。12点のダメージを与える。亡者犬の残りHPは0。
真理 「ぐぬ、こ、この……!」 ツルハシが刺さったまま振り回されそうになっていた所に……カボチャの馬車が!
イェロウ 「オラオラオラオラ!踏み潰せ!轢き殺せ!ミンチになっちまえェ!」
迫り来るカボチャの馬車! そのカボチャは恐ろしい形相に染まり、車輪は棘だらけ!
色も真っ赤。発狂モード時のカラーリングだ。
亡者犬 転がりまわろうと頭を傾けたところに馬車がヒットするわん。衝撃でツルハシが外れて、真理は落下。
ペンネ この隙に駆け寄って、真理を回収しにいこう!
真理 「……わわーっ!?わっ……ととと」 すっぽぬけて落ちかけたところで……
ペンネ 「よっ……と!」 真理をキャッチ!ガシィ!
真理 「ふぅ、ふぅ……あ、ありがとう!二人とも……」 でも馬車がなんだか怖い……
ペンネ 「さすがにこれだけやられたらこの亡者も大人しくなるでしょ……」 言いつつ見守る。
亡者犬 「……ッッ!!!」 馬車の衝撃をモロに頭部へ受けた亡者犬は白目を剥き……判決!
判決表の結果は8。ランダムな能力値で判定し、成功すればHP1の状態で立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
真理 うおー!失敗しろー!
イェロウ これはチャンスかあ〜!
ランダムに決めた結果、【才覚】で判定。目標値7に対して亡者犬の出目は4。
失敗――つまり〈昏倒〉である。
ペンネ やったか?!
GM あー、これはダメですね。昏倒します。
真理 よし!攻撃される前にやれた!大成功だ!
イェロウ 「暴れ狂って俺様の邪魔をするテメェに判決を言い渡すぜ――当然、死刑だッッ!!」
ターンしてもう一度、棘だらけの巨大馬車が迫る!
ザリザリと犬ちゃんを轢いたところで止め絵になって「KNOCKOUT!!ゴングが鳴り響く。レトロカートゥーン2Dアクション「Cuphead」の影響が見られるトドメ演出」の文字が浮かびあがる。
ペンネ (紙吹雪)
亡者犬 「……」
GM 亡者犬は轢き飛ばされ、スローモーションで入り口の書棚の山へ吹っ飛んでいく。
そして書棚の山を破壊しながら突っ込む。ガシャーン!!!
真理 「や、やった……?」
GM 沈黙。仔犬の亡者は、もう動かない。
配下の雑魚亡者たちも、先ほどの馬車に巻き込まれて潰れたらしい。
ペンネ 「……ほかには、いないよね……」
GM この書斎に動く者はお前たち3人のみだ。――お前たちの勝利!
全員 わーい!!