アリスの教練場
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お茶会
GM では、これよりお前たちの訓練と共同生活が始まる。お茶会セッションにおける4つのステージの1つ。裁判に至るまでの準備や交流を描くのステージに突入しよう。
お茶会は全部で2ラウンド。1ラウンドごとに、お前たちはそれぞれ1回の手番を行うことができる。
行動については、「空気を読むデッキの技能を入れ替える、お茶会での行動」「小道具の調達その名のとおり小道具を入手する、お茶会での行動」「心の疵を抉る誰かの心の疵を悪化させる、お茶会での行動」「心の疵を舐める誰かの心の疵を癒す、お茶会での行動」といったものがある。
順番は3人で話し合って好きにするといい。
全員 はーい。
GM また、本来はPCが行動するごとにPKが行動するかどうかを決めるのだが……
今のところPKの巨大変異仔犬が教本にしか出てきていないからな。実際に登場するまで行動はしないものとする。
ペンネ やさしいチュートリアルだ。
真理 イヌチャンは今は待て餌を前に「待て」をしている犬が、期待につい尻尾を振ってしまう様子は非常に可愛らしいものであるをしている。
亡者犬 おっと、行動はしないが横槍お茶会の行動に対するリアクション。気に入らない行動を邪魔することができるは入れるわん犬のキャラクターを出すと、語尾につけがち。その見た目が如何に凶悪でも、一気に可愛らしい印象に変化する。それだけ注意しておくわん。
真理 横からグロい舌が横槍を入れてくる!
ペンネ ヒイッ!
お茶会/1ラウンド目・ペンネの行動
GM では、行動する者と、その行動内容を選択してくれ。
イェロウ 問題の刹那だが……〈発狂心の疵が抉れきった状態。裁判で色々と不利を被り、PCの場合はキャラクターロストの危険もある〉時には使えない、とあるな。お茶会中に奴の心の疵キャラクターの持つ異常性や、その原因となったトラウマを表す概念を二つ抉れば〈発狂〉状態になる……
ペンネ びっくりマーク。正式名称は感嘆符。英語では exclamation mark.
イェロウ ただ、敵の〈発狂〉を狙うか、仲間の疵を舐めて自分たちの〈発狂〉を防いでいくかは考えどころか。
真理 自分たちの〈発狂〉、最悪ロストらしいね。裁判中に疵を抉られる事ってあるの?
GM ファンブルしてから、ファンブル表で1/6の確率で抉れるね。裁判中はそれだけ。
真理 …………となるとまあ……余程運が悪くなければ……
GM 〈発狂〉しなければ。裁判中にファンブルしなければ。イインダヨ(甘言)。
イェロウ ファンブルなんてしねえだろ〜。フラグ
ペンネ 味方の疵を舐めると〈発狂〉を防ぎつつ、いいかんじの援護心の疵の状態が良好なときに受けられる恩恵。技能を強化したり受けるダメージを軽減できるができるようになる……と。
真理 6回行動できるわけだから、もし全部成功すると皮算用……2つ抉って、残りは4回ペロペロできる……
とりあえず優先順位的には……亡者犬の疵を抉った方がいいかなぁ。刹那を潰せるし……
ペンネ うん。あんまり考えてても埒開かないし、とりあえず亡者犬の疵、いっこ抉っちゃおうかな。
GM ペンネが手番開始かな。今後、手番の時はシーンを好きに決めてくれて構わない。迷ったらシーン表を振るといい。
ペンネ いま講義中だったし、そのままのながれでキュリオさんに手ほどきを受けよう。
ペンネ むにゃむにゃとあれこれ尋ねたりして、弱点を探す。……というわけで、判定振っていいのかな?
GM おっと、振るならちょっと待ってくれ。
亡者犬 横槍を入れさせてもらおう……わん。
ペンネ わんちゃん!!!
亡者犬 横槍は、能力値をランダムに決めて判定。そして、成功したら1D6で効果量を決めるわん。
その効果量がそのまま、疵を抉る判定へのマイナス修正になるわん。
ランダムに決めた結果、【猟奇】で横槍判定。亡者犬は判定に成功し、疵を抉る判定にマイナス1の修正を入れる。
イェロウ 効果量、ひく〜い。
亡者犬 クゥン……
GM というわけで、ペンネの判定には-1の修正がつく。
亡者犬 わんのデータは-1がつく程度に難解だわん。お前に理解できるわん?
ペンネ この講義、すごくむずかしいきがする……気のせいかもしれないが……
イェロウ もし難しいと思うなら、ティーセット判定の達成値を上げる宝物。使うとなくなるがある。使うと、5以上が3以上2D6で必要な出目の話。ティーセットを使うなら出目3以上で成功するになるぞ。
ペンネ ティーセットを使います。お茶を飲んで休憩しつつばっちりやろう。
ペンネは疵を抉る判定に成功。出目は1と3……ティーセット込みでギリギリの成功である。
ペンネ あぶねえ!!!!!
真理 うわーっ、使ってよかったねティーセット!!
GM 最適だったな……チッ。ならば、お前は好きな心の疵を抉って良い。どちらにする?
ペンネ うーん、じゃあおもちゃにとびつくことを知りました。
GM では、心の疵「おもちゃ」の状態が悪化。関係欄にペンネが記される。
ちなみに、亡者の疵はノーペナルティで共有心の疵を「知っている」状態を共有する。関係欄に名前のあるキャラクターは、ダメージを多く与えられるできるぞ。もし共有する場合は宣言してくれ。
ペンネ 真理ちゃんとイェロウちゃんにも共有したいな。ドヤ顔しながら皆にも教えよーっと。
GM 分かった。関係を追加しておこう。
イェロウ わ〜い!!えらい!間隙で与えるダメージも増えるぜ!
ペンネ ドヤァ……!
イェロウ 「へ〜〜、おもちゃ。おもちゃって。やっぱ犬っころは犬っころなんだな。
 俺の国のパンプ犬(ケン)毛が明るい茶色で、どことなくカボチャを思わせるもっこり感の犬も、カボチャのおもちゃ相手に走り回ってたぜ」
真理 「じゃあ、何かいい感じの棒とか用意しておかないとだね〜。なるほどなるほど」 ノートに書いて行こう。
キュリオ 「けれど、油断してはいけないよ。おもちゃに興奮した犬は予想外の動きをする事もあるからね」
逆鱗心の疵の悪化によって受けるダメージと与えるダメージが上昇する装備技能の効果で犬の凶器の威力が更に上がった。受けるダメージも更に増えた。
ペンネ アッ……逆鱗……
真理 やられる前にやるんだ!
イェロウ 問題はあと一個、抉れるかどうかなんだよな。これが抉れれば刹那を防げる……
ペンネ 暴れまわるジャイアントなんとか犬を想像して蒼褪めつつ、手番おーわり、かな!
GM ちなみに、1ラウンド目は手番が1回終わるごとに1日経過する。
ペンネ お布団の中で(あーっ絶対脱走したと思われてる……もう帰ってもダメじゃない……?) と震えながら夜を明かそう。
真理 実は一番帰る必要が無くなりつつある出身世界の状況や地位次第だが、終末に向かう世界で救世主として優遇されるほうがマシという場合もある人……!
イェロウ 実際ないよな〜 でもこの国で生きていくのもな〜。
お茶会/1ラウンド目・イェロウの行動
キュリオ 「今日は『心の疵』の力の使い方を教えるよ」
GM 翌日。お前たちは実習室で、キュリオから心の疵の力について学ぶ。
キュリオ 「君たち救世主は、例外なく何かしら『心の疵』を持っているんだ。
 少なくとも、これまで確認されている救世主は皆そうだったからね。
 トラウマとか、それを元に発症している異常癖……何か心当たりはあるかい?
 別に、口に出す必要は無いよ。むしろ、心に留めておいたほうが良いかもね」
イェロウ 「トラウマ……異常癖ぃ……? ンなもん王族にあったら一大事だがなァ……」 自覚なし。
真理 「うーん……?」 自覚なし。
ペンネ (まあ…心当たりがないとは言わないけど)
キュリオ 「思い当たらなければ、とにかく辛いことや苦しい事、自分の嫌いなことを思い浮かべてほしい永遠の子供たちは喜びや楽しさによって宙を舞う。堕落の国ではその逆だ。救世主たちは疵を想うことで力を振るう
 そして、それから逃れようとするんだ。苦難から逃れようとする気持ちが強くなれば……自然に、力が発現する。
 本当は、いきなり窮地に陥れて実戦するのが早いんだけど。それじゃぶっつけ本番になってしまうからね。
 今日はここで、イメージトレーニングなんかを交えながら……力を使えるようになるまで頑張ってみよう」
GM と、そんな感じで。お前たちは各々、力の習得に励む事になる。
キュリオは、それを味わい深いなといった顔でニヤニヤと眺めている。
ペンネ (ろくでもない名前のちからだけど、言ってることはまあ分かるな……) と思いつつ練習していよう。
GM もしかすると、ペンネは自覚があるぶん習得が早いかもしれない。
ペンネ とはいえ、あんまり直感的につながってる技能じゃないから、しばらく苦労するかもなー。
真理 炎!……出ない!癒しのオーラ!……出ない!裁判用ツルハシ!馴染む!猟奇
イェロウ まさかの適性:ツルハシ。
ペンネ (こいつは……労働奴隷だったのか……?) ツルハシを振るう真理を見て。
真理 「将来が不安……勉強が大変……試験が怖い……」 ブンッブンッ 私も苦労しそう〜。
イェロウ 「……カボチャが食いたい!……お?」 なんか世界が緩やかになったように感じるぞ。
GM では、手番を開始してくれても良いぞ。訓練でも、訓練の合間の休憩でも構わない。
イェロウ おっけー、じゃあ俺が動く。亡者犬の疵を抉り抉りしちゃおう。
亡者犬 やめてほしいわん。わん、この刹那使いたいわん。
イェロウ 技能を発現するために集中したり身体を動かしたりで疲れたから、いっちょ休むために本を開く。
ペンネにシェアしてもらった分も合わせて、なんか思いつかねーかなって。判定するけど、横槍なんてしねえよな?
亡者犬 するが?重低音のヘヴィメタルを流しながら
ランダムに決めた結果、【愛】で横槍判定。亡者犬は判定に成功し、疵を舐める判定にマイナス4の修正を入れる。
ペンネ このわんちゃん頑張ってるな!
真理 ええっ、この横槍って言う奴なんか思ったより……ヤバくない?実際、かなりの暴れ馬である。効果量ダイスの出目次第で思わぬ苦境を強いられる場合もある
イェロウ んー、【才覚】差し引けば8以上。ティーセット使って、6以上。
……う〜ん、ここは成功させたい。ティーセットを使おう。そして判定だ。
イェロウは疵を抉る判定に成功。亡者犬の疵「狭いところ」を悪化させる。
イェロウ よし!!
GM 無念これによって裁判開始時、亡者犬は〈発狂〉することが確定した。デッキの刹那が腐ったのである……。
イェロウ 「体長は2mほど。……まあ体格差だよな、利用して戦うなら」
ノートにカボチャ式を書き込み、犬の体長と俺たちの体長を比較して、一番有利に戦える空間を割り出す。
真理 カボチャ式、いったいどんな計算なんだ。
ペンネ ふしぎな……なんか……なんかの計算だ……! こいつほんとに賢い……! 王族こわい!
イェロウ 「まぁ、こんなところか」 え、カボチャ式しらねえの!?小学校の時に習ったろ!?
GM 小学校はあるんだ……
イェロウ 一応あいつらに共有してやるか……と、休憩がてらノートを見せてやるぜ。そこかしこにカボチャの絵が描かれてある。
真理 「なるほど……確かに、記述通りなら狭い所だと動きづらい……」
ノートの取り方綺麗だね〜カボチャあるけど。
ペンネ (絵本かな? と思いながら読解を放棄して話だけ聞いている)
キュリオ 「んー、これはまたユニークだね」 後ろからカボチャだらけのノートを覗き見ながら。
イェロウ 「つまりこんぐらいの閉所やバリケードがあれば、積極的に飛び込めばいいってワケ」
俺は【才覚】があるから、式はおいといても説明できる!
というわけで、シェアしながら手番終了だな。ティーセット使ってるからっていうのもあるけど、順調だぜ!
お茶会/1ラウンド目・真理の行動
GM 教練3日目。(堕落の国へ来てから4日目)
お前たちは昨日の間に、ほぼ力を発現させる事に成功していた。
キュリオ 「とはいっても……実用にはまだ早いかな。話でもしながら、力の使い方をもう少し練習しておこうね。
 この力。昨日も説明したとおり『心の疵』によって発現するものであると推測されているんだけれど、
 だからこそ、『心の疵』の扱いには慎重にならなきゃいけない」
「裁判の前に、そういった目的で『心の疵』をケアしたり、敵の事を調査したり、調達なんかの準備をしたり……
 そういうのをひっくるめて、この世界では『お茶会』と呼ぶんだ。
 この言葉には、色々と歴史があってね。もとは、『最初のアリス』が裁判の前にお茶会に参加したというところから……」
GM キュリオの薀蓄語りが続く。
真理 ジョニデジョニー・デップ。映画「アリス・イン・ワンダーランド」でマッドハッター(帽子屋)役として出演しているとかが出てくるやつだ!なんて、興味深そうに聞くよ。
キュリオ 「……というわけで。本当の意味での『お茶会』をしてしまうのも、なかなかオツなものなんだよ。
 仲間との絆を深めるにはもってこいだし、リラックスもできる」
真理 「この世界も華やかになって、いいかも!」
キュリオ 「この建物にも、ティーセットが用意されているから……気が向いたらいつでも言っておくれ。
 僕は『茶会同盟堕落の国の組織の一つ。旧来のスタイルでのお茶会の復権を目指している』にもコネがあってね。色々と用意しておいたからさ」
真理 「茶会同盟!というとやっぱりあの三……一人と一匹と一羽の……!」
この世界だとあのアリスが伝説みたいになってておもしろ〜い!
キュリオ 「ああ、君は知っている世界の住人だったね」 嬉しそうに会話に乗るよ。
GM ここから、1ラウンド目最後――真理の手番に移るけど、何をするかな?
真理 そうだなぁ、ここは……ペンネちゃんを舐めていく行動名が「疵を舐める」なので「(対象キャラ名)を舐める」と宣言する場合も多い。人によっては恥ずかしいかもかぁ。
ペンネ ひゃあ……!
真理 疵は「アリスコンプレックス」のほうで。舐める演出って……
ペンネ ……どうなるんだろう? 落ち着かせるか、いい方向に昇華するかって感じかな。
GM いい表現だ。逆に悪化すると、その奇癖が発露してしまうわけだな。
ペンネ 暗転朝チュン疵の内容次第。直接的な描写を避けるため、そのような手法が取られる事もままあるコースじゃなくってよかった……!
真理 じゃあ安心な範囲で保護欲をかきたてていくか……場所は居間、お茶会タイムで。
イェロウ 俺もいていい?
真理 そりゃいいよ!
GM PCのシーン参加はPC同士で許可があれば好きにして良いぞ。
イェロウ 「異世界にもカボチャがあって助かったな」 居間に集まってパンプキンパイイェロウはカボチャ以外を口にできないわけではなく、カボチャが含まれていれば小麦でも卵でも食べられるようだを食ってるぜ。
キュリオ 「何かあったら、言いつけてくれたら給仕するからね」 執事スタイル。
ペンネ (救世主ってもしかしてかなり"上位"の扱いを受けるポジションなのか……?) と気付きつつあるぞ。
GM ペンネの勘は当たりだ。軟禁に近い状態とはいえ、かなり待遇が良い事が分かるだろう。
ペンネ じゃあいままでの憔悴から解放されていくかんじで、ちょっとずつ硬い雰囲気を減らしていこう。
帰るよりはこっちの方がいいかも!寒くないし隙間風もないなんて最高じゃん……(言わないけど)
GM 今お前たちがいる居間でも、暖炉のなかで石炭堕落の国ではレアな燃料。薪は原料の木が少なく、石油は精製不能。よく使われるのは亡者産動物性油脂が赤く燃えており、寒さとは無縁だ。
真理 ここから会話で疵を舐めていくけど……まず判定からするね。
亡者犬 判定が入るならよぉ……横槍せざるをえないよなぁ……?
真理 ヒャ〜ッ!果たしてペロれるのか……?
ランダムに決めた結果、【猟奇】で横槍判定。亡者犬は判定に成功し、疵を舐める判定にマイナス1の修正を入れる。
ペンネ 効果量はささやかだ。【猟奇】で判定すると効果量が1になる仔犬ちゃん……。
亡者犬 クゥン……。
真理 自分の【猟奇】と差し引きして5以上。確率的には出ない方がおかしいんだけど、正直めちゃくちゃ怖い真理のプレイヤーは2D6の目標値が4以上だと「怖い」と言う。長くTRPGをやっていると、その気持ちはよく分かるんだよな……
ペンネ 舐められるとハズカシイ!という気持ちと、有利をよこせ!という気持ちがないまぜになっています。
真理 そういえば小道具の譲渡って、お茶会の時はPC間で自由にできるんだよね。
ペンネ うん。残り1個だし、今回のあとにまだ1回あるし、今回は温存でもよさそうね。
真理 じゃあ、そのままふるよ!5を出そう!
真理は疵を舐める判定に失敗。出目は3と1。5が出せない。
ペンネ アッ!?
真理 オォ〜〜〜ン!!な、なんで出ないんだろう……??
GM あれぇ〜?横槍のマイナス1が刺さってますね。何でティーセット使わなかったの?ここぞとばかりに煽っている。本当に信頼できる(互いに笑って煽りあえる)間柄でなければ、真似してはいけない
真理 うるせーーーー!!ここで失敗してでも後に残す価値はあるから!!!!
イェロウ もしかして俺たち、出目が悪い……?
ペンネ アリスコンプレックスを刺激するには若干お年を召して……?
GM イェロウならワンチャンあったかもな。
真理 そ、そんな……じゃ、じゃあ、疵には触れず、ゆったりお茶会しよ……
「……話を聞いた時はどうなるかと思ったけど、今のところはゆっくりできててちょっと安心したかなぁ。
 もう何日か経ったけど、二人はどう?慣れそう?」 私はもうちょっとシャワーが気軽に使えたらなあって思う。
GM 堕落の国では澄んだ真水が貴重品である。濁って汚染された水はそこそこ手に入るが、寿命を縮めるのは間違いないの管理は現代日本から来た真理にはかなり厳しく感じるかもしれない。
シャワーなどはもってのほかで、湯浴みはドラム缶風呂のような狭い湯船で3人交代だ。
……実はその湯浴みですらマシ教練場には結構なコストがかけられている。GWCの組織力によって、それらが賄われているのだである事を、お前たちが知る由はないのだが。
真理 渇水の時の香川真理プレイヤーのこれまでの人生経験からの発言よりつらい……
イェロウ 「まー、慣れっこねえわな。寝床も食うモンも違う上に、犬っころのバケモノがいるときた……」
ペンネ 「まあ、帰れない以外には……そうね。何とかなりそうだとは思うけど」
イェロウ 「へぇ、適応能力高えんだなー」
ペンネ 「それなりには、ね。王女様もがんばって早く慣れた方がいいと思うけど?」
ここは彼女の国じゃないし、待遇も同じなのでちょっと強気になっちゃおう。
イェロウ 「む、なんだお前……不敬だぞ! この俺に、こんな世界に溶け込めってか!?」
真理 「ま、まあ、本当に王女様!って環境だったみたいだし、なかなかね〜……」 わたわた。
ペンネ 「ああ、失礼。……その通りね」
ここでやりあっても損するばかりな気がするし、矛を収めよう つっつきたいけど。
真理 「そうそう……ちょっとずつ慣れていこう〜。救った暁には、この国もすごくいいところになるかもしれないし!」
イェロウ 「ガルルル……」
真理 間を取り持つのに精一杯で、私は疵を舐めるのに失敗している…… そんなとこかな?
ペンネ 亡者犬のことが頭にあるせいでイライラしやすい亡者犬の横槍のせいで、疵を舐めるのに失敗したという演出の理由付け人々なのであった。
GM というわけで。お前たちは束の間の茶会を、ひとまず楽しみ……今日も夜が暮れる。