アリスの教練場
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お茶会/2ラウンド目・実習室
GM 翌日。教練4日目。
今日もお前たちは実習室へと集められる。
前に立ったキュリオが口を開く。ここ3日で繰り返され、そろそろ習慣になってきた頃だろう。
キュリオ 「さて、今日で教練も4日目となるわけだけど」
GM キュリオは、お前たちの顔を見回す。
キュリオ 「残念ながら、組織から呼び出しがかかってね。名残惜しいけど、そろそろ君たちには卒業してほしいと思ってるんだ」
ペンネ (えーっていう顔)
真理 「きゅ……きゅ、急だね……!?」
イェロウ 「卒業って、じゃあ……」
GM 突然の卒業通達。キュリオはお前たちの反応を見た後、話を続ける。
キュリオ 「近頃はウチも、色々と忙しくてね……」
GM 世間話のように。キュリオの口調からは、まったくこれまでとの変化が感じられない。
キュリオ 「でも安心してほしい。この3日間で、君たちは最低限この世界で生き抜くための知識と力は身につけてくれたと思う。
 少なくとも僕はそう信じてるよ。
 とういわけで、最後に卒業試験を受けてもらおう。その内容は……」
GM もはやお前たちの反応を待たず、キュリオの姿が薄れていく。
かわりに、その隣に……この三日間、教本で何度も見た姿がフェードインキュリオとクロスフェードする形になるしてくる。
ペンネ 「えっ、ちょっ……」
イェロウ 「おいおいおいおいおい!」
真理 「きゅ、くきゅ、きゅきゅ、急〜〜〜〜っ!?」
キュリオ 「――彼女を倒し、この館の鍵を奪う事だ」
GM ニヤニヤとした微笑だけを残し、キュリオはその場から消失する。
ペンネ 「か、彼女?!」 おどろいてフリーズ。
真理 まさかの雌犬!
亡者犬 「ぐるっるるるるる……ぅぅぅ」
GM そして、いまや完全に姿を現した怪物――巨大仔犬の亡者は、すでにお前たちへと狙いを定めている。
その首輪には、鍵らしきものがくっついている犬の首輪をチェック。地下室でボロのバットとそうそふのにっきを手に入れよう
真理 「あ、鍵ってあの……」
イェロウ 「おい!逃げろ真理!!言ったろ!?狭い道に逃げ込むんだよ!!」
GM イェロウが叫ぶのとほぼ同時に、亡者犬は屈んで……跳躍してくる。
真理 「……はっ!?きゃーー!」
ペンネ 「ふたりとも、下がって!!」 前にでます!
亡者犬 「ぁああおん!! あお゛ん!!! わ゛んわんわんわん!!」
GM 亡者犬はペンネへとじゃれつく。巨大な爪が、お前の身体を横薙ぎにする……!
ペンネ 心の疵のつかいかたをおもいだす。上位に立つこと。人に認めさせること。恩を売ること。生き延びること。そういう願い。
……防壁『恩を売る』!
GM ならば、お前の身体に爪が突き刺さる直前、鈍い音が鳴り響く。
心の疵によって発生した障壁が、爪の一撃を防いだのだ。
お前は多少吹き飛ばされるが、無傷で立ち上がる。
真理 「……!……い、生きて……る……?」 ちょっと蒼ざめつつ、ゆっくり目を開ける……
ペンネ 「うわ、なにこれ……」 言いつつ立ち上がり、二人の避難を確認してから自分も下がろう。
イェロウ 「ったく、ヒヤヒヤさせやがって……!」 実習室の入り口付近で机を投げつけて、亡者犬の進路の邪魔をしよう。
GM 良いだろう。亡者犬はイェロウの作り上げた即席バリケードに往く手を遮られる。
亡者犬 「ぎゃう!!! ぎゃううっ!!」
GM 爪でバリケードを引っかく、引っかく。
一時的な足止めにはなりそうだが、近いうちに破壊されるだろう。
この場所に留まるのは危険だ。
真理 「……そ、そうだ!倒すには色々準備しないと!」 じゃあ先導しよう!
「とにかく別の部屋……亡者化でちょっとくらい鼻も悪くなってると良いけど……!」
ペンネ 後ろを振り返って即座に追いかけてこないことを確認しつつ、真理ちゃんについてゆこう……
イェロウ 「あのクソ猫、覚えてろよ!!」
お茶会/2ラウンド目・居間
GM お前たちは……
シーン表1:居間。目覚めた時にいた部屋。椅子とテーブル、石炭、暖炉、ティーセットなどが一通り揃っている。
GM そこそこ長い廊下を駆け、居間へと逃げこんだ。そこに荷物類なども置いてあるのだろう。
真理 バンッ!はひー!
ペンネ ばたばた!駆け込んで扉を閉めて、壁にもたれかかって座り込む。
GM そして居間へと辿り着いたと同時に。
キュリオ 「おっと、これを渡すのを忘れていたよ」
GM キュリオが腕と口だけで戻ってくる。そして、少しくたびれた感じの懐中時計を投げ寄越す。
真理 「って、うぇぁ〜〜〜!?」 奇声を発しつつ、キャッチ。
イェロウ 「てめぇ、このクソ猫!!!」
キュリオ 「落ち着くんだ、イェロウ。僕は君たちの力を信じてる。
 これは……あったことをなかったことにする、魔法の道具さ。
 ただしウチも財政難でね。これは一回きりしか使えない安物なんだ。それに、巻き戻した出来事の記憶は残る」
お前たちは、『懐中時計なんと、このTRPGではセーブ&ロード(バトルのやりなおし)が可能である。そのための特殊アイテム』を入手する。ただし1回しか使えないようだ。裁判で使用した瞬間に破壊される。
イェロウ 記憶は残る。つまり死亡スチルは回収できるゲームオーバーCGを、後ほどおまけから見れるように解放しておく。というコンピューターゲームにありがちな仕草と。
キュリオ 「それじゃ、頑張って……」
GM 再びニヤニヤだけ残して消えていくキュリオ。
真理 「……じゃ、じゃあこれがあれば……もしもの時……も…………消えた……
 …………えっ、もしかして、死んだ瞬間の記憶とか……」
キュリオ 「おっと、もう一つ。伝え忘れるところだった」 ぴょこっ。
真理 「あ〜〜〜〜っ!!?」
イェロウ 「いっぺんに言え!」
キュリオ チェシャ末裔の悪い癖是非アリス原作を読んで、150年前に生まれたチェシャ猫というキャラクターのトリックスターぶりを確認してほしいでね。
「講義の妨げになるかもと思って……言っていなかった事があるんだ」
ペンネ 「言ってなかったこと……?」
キュリオ 「救世主については、こんな伝説がある。
 大勢いる救世主が、戦いの果てに唯一となった時、その救世主はあらゆる物語を書き換えるチカラを手に入れる……
 つまり――神になる」
イェロウ 「……は?」
真理 「神って……い、いやいやいや……救世主って、私たちの事じゃ……」
キュリオ 「君たちがこれを信じるかどうかは、自由だけれど。
 少なくとも、この世界にいる大多数の救世主はそう信じていて六ペンスを集めると実際に力が増すため、すべての六ペンスを集めた者が神になれるという噂の信憑性は高い。実際に、彼らは殺しあいを続けている。今この時もね。
 つまり君たちは単なる仲間じゃない。その生死を賭けて殺しあう、ライバルでもあるのさ」
イェロウ 「……!!」
真理 「……や、やだなぁ。やめてよいきなり、そんな……」
ペンネ へたり込んだまま、唯一になることについては集中して聞いていよう。
息を整えながら、二人の反応も漏らすまいと確認している。
イェロウ 「殺しあえ、ってのかよ……」
真理 「こ、ころ……じょ、冗談でしょ……?」
キュリオ 「まあ、それでも……今は深く考えずに、ひとまず協力したほうがいいんじゃないかな?でないと……」
亡者犬 「あぁおぉぉおおーーーーーん!!!」 遠吠えが聞こえてくる。続いて、何かが破壊される音。
キュリオ 「それじゃ、僕はこれで」
GM キュリオの姿は消え……居間にはお前たちだけが残る。
GM 束の間の静寂。
すべての部屋には内側からかける錠がついていて、この部屋も例外ではない。
扉の頑強さもあわせて考えれば、多少の篭城は可能かもしれない。
イェロウ 「……クソ、クソ、クソッ! なんつー趣味の悪ィ世界だ!」
ペンネ 「……なんとも、ほんとうに、悪趣味ね……」
真理 「…………」 口元に手を当てて、ふーと息を吐き出す。
「…………あ……あんなの、ただの冗談だよ〜」 明るく、でもやや裏返った声にちょっとオーバーに身振りをつけよう。
「そうじゃなくても、伝説なんてただの噂だし……あ、はは、は……」
イェロウ 「…………いや。伝説はともかく……あのタイミングで言う冗談とは思えねーな」
ペンネ 「神になるとかはともかく、救世主同士でやりあってる、あたりは本当かもね。
 たしかに心の疵のちからはすごいみたいだし……」 ふらふら立ち上がって、最初に来た時に座ってた椅子に腰かける。
真理 「……」 身振りを止めて、手を降ろして……。青ざめた顔のまま、私もとりあえず椅子に座ろう。
イェロウ 「ともあれ、今後の話は後だ。今は目先の問題……あの犬っころをブッ殺す正確には亡者はすでに死んでいるため、再殺といったところか。じゃねーとここでオダブツだぜ、俺たち」
ペンネ 「そうね。……とりあえず、落ち着かないと。お茶でも淹れてあげようか?」 備え付けのティーセットもあるし。
真理 「……う、うん……」
イェロウ 「俺も頼む……」
ペンネ 「はい、承りました。」 こぽこぽ、とぽぽ。ふたりぶんの紅茶を差し出す。「はい、どうぞ」
真理 「ありがとう……そう、ありがとうといえばもうひとつ……だけど……」 口元に運んで、震える息でちょっと冷ましつつ。
「さ、さっきはありがとね、二人とも……。私一人だと、絶対、無理だったし……びっくりして……」
ペンネ 「ええ、どういたしまして」
イェロウ 「ま、お前にもやれるこたぁあるんだろうよ」 紅茶をくいっと飲み。
「俺にできるのは戦況分析。……俺の国もただ平凡ってワケじゃなくてな。戦えないわけじゃねえ。
 ペンネがあんな身体の張り方できるのは、わかんねーけど」
ペンネ 「わたしのは、まあ……心の疵というやつよ。
 わたしは耐えられる。でもそれだけ。ふたりが犬を……いえ、鍵だけでも、どうにかできるのなら有難いけど」
真理 「私に、できる事……い、犬……あれを……?」 ……ぐっ、置いてた荷物からツルハシを握ろう……
ちょっとだけ勇気が湧いて心が落ち着く気がする。私は救世主、皆を救える……
ペンネ (なんでツルハシなんだろう……)
イェロウ (あんまカッコよくねえよな……)
真理 でも裁判用ツルハシだから反対側にハンマーがついてるんだよ!
一つの武器で突と打が使い分けられるし遠心力が乗るから……【猟奇】が3しかない亡者犬の【猟奇】と同じ値である私でも……犬を倒せる……!
ペンネ この子もしかして殺意裁判中の威力が1上昇する装備技能。当然、真理は習得して……あれ? してないな!?に満ちているのでは?
GM というわけで、第2ラウンド行動開始だ。ここからは、フレーバー的には1行動につき経過する時間はわずかとなる。
それから、いよいよPCが行動するごとに亡者犬が割り込み行動を挟むようになるぞ。
お茶会/2ラウンド目・真理の行動
真理 私が行くよ!またアリスコンプレックスを舐める!どうやら小学校高学年が最高年齢位らしいけど。
GM ストライクゾーンに引っかかるぐらい外見が幼いのかもしれない。
ペンネ うまく鯖を読んでくれよな!
真理 このでか丸眼鏡が功を奏すか……!?
イェロウ 俺は席を立つわけじゃあねえが、ちょっと集中してノートに向かうイェロウは空気を読んで二人きりのシーンを作ろうとしている
「策を連ねとく。なんか起きたら声かけてくれ」 ってなかんじで。
ペンネ 「ええ、そうしてくれると助かるわ」
真理 「お願いね……」
というわけで……判定からいこか……横槍する?
GM 判定するなら当然横槍だァ!
ランダムに決めた結果、【才覚】で横槍判定。亡者犬は判定に成功し、疵を舐める判定にマイナス2の修正を入れる。
GM うーん……低い。
真理 2D6で6以上。とはいえ、ここでティーセット使うわけにはいかないんだよねぇ。節約しておきたい。
ってわけで、素で振るぜ!私はやるぜ!は〜〜〜〜ではいきます。
真理は疵を舐める判定に成功。ペンネの疵「アリスコンプレックス」を回復させる。
イェロウ やーった!
真理 ふーーーこういう時、私いっつも失敗するんだよ普段!成功してよかった〜〜〜〜!
ペンネ つよい……真理ちゃんが12歳におもえる判定に成功しさえすれば、結果に向けて、あらゆる因果が歪みはじめる。それがこのタイプのTRPGの醍醐味でもある……
真理 じゃあ幼くなっていくか……
イェロウ はわわ……
真理 「……そ、そういえば……さっきもだけど……これも……」 先程受け取ったティーカップを示して
「ペンネちゃんって、気が利くって言うか……結構、イェロウちゃんとはまた別な感じで、しっかりしてるよね……
 お、お姉さん的っていうか……そう、そんな、感じ……」 和ませようと思って言葉をちょっと早口に紡いでいく。
ペンネ かわいい……。
「そう? まあ、妹……とは違うけれど、それに近いような子たちの面倒を何人も見ているからね。
 だから、ふふ。もし何かあったら、お姉さんを頼ってくれてもいいわよ」
やわらかいほほえみを浮かべてお茶をのんでいる。
真理 「ほぉぅ……」 ちょっと想像をめぐらす相手の心の疵の詳細を知らずとも、疵を舐めることはできる。推測や偶然によってでも、結果癒されればそれで良いのだ。心の疵……孤児院とか、そういうところにいたのかな……?
ペンネ (だいたいあってる)(だいぶちがう)
真理 「……え、……そ、そう?じゃあ……ええっと……ペンネ、お姉ちゃん……」 ちょっと上目に眼鏡の上から瞳を覗かせて……
「……たはっ、は、恥ずかしい……結構……」 すぐ照れて顔を下げよう。
ペンネ アーーーーッカワイイ……というときめきが胸を刺す……
かわいいとはおもうが……ムラッとはしていないときめきは白、ムラッときたら黒という判断基準がここに成立した……!
GM そう、これは健全な……保護欲!
イェロウ ムラッとくるのはどっちかっていうと疵が抉られるほうだからね。
ペンネ 「そう恥ずかしそうにされると、こっちも少し恥ずかしくなっちゃうわね」 とくすくす笑っている。
真理 「も、もう……! ……えへ、へへへ……」ちょっとだけ心が落ち着いた。昇華してもらおう!
ペンネ 健全に昇華されよう……!
GM ペンネのアリスコンプレックスの状態が○になり、関係に真理を追加。
イェロウ (……なんだこの空間?) 顔をあげる。
お茶会/2ラウンド目・亡者犬の行動
GM さてここで割り込み行動だ。お前たちがいる居間の扉が、突如、衝撃に大きく歪む。
断続的に、音を立てながらきしむ扉。明らかに人の力によるものではない。
亡者犬 「あおおおおおおおんん!!」
真理 「き、きたぁ!?」
ペンネ 椅子から立ち上がって、対応できる姿勢をとる……!
イェロウ か、紙とペンを仕舞って、逃げる準備だ!
GM 更に続く打撃音。軋んだ扉から、ついに亡者の爪が顔を出す。そのまま、扉は踏み破られる。
亡者犬 「ぐるるるるうぅ……」
ペンネ 居間って袋小路だった気がするな……逃げられるかしら。とりあえず二人をかばうような立ち位置に。
真理 なんとか隙をついて横を抜けるしかないね……
GM 亡者犬は部屋へ踏み込み、まずはペンネへと噛みつきに行く。
イェロウ 「……ペンネ!!」
ペンネ 「早く行って!」
心の疵で耐えつつ、みんなのいない方向に顔をむけさせようとぐいぐい押しのけてみよう……
亡者犬 「がぅ゛……???」相変わらず、牙が通らないので不思議そうに首をかしげる。
真理 「やっぱりすごい……!い、今のうちに……」
亡者犬 しかし次の瞬間、牙で挟んでペンネの華奢な身体を持ち上げてしまう。
丁度近くにいた真理も巻き込んで、部屋の入り口から外へ、ぽいっ。
イェロウ以外の二人が、部屋の外に追い出されてしまうのだ。
イェロウ は……!?
真理 「……って、そ、そんな!?ペンネちゃ、ばーっ!?」 ごしゃーん!
ペンネ (何が起きたのかよくわかんなくなってふらふらしている)
亡者犬 「へっへっへっへっ」
悠々と入り口に座って塞ぐ、わんちゃん。
部屋の外からは、わんちゃんのお尻暇な時に「コーギー」「おしり」で検索してみよう。最高の癒しを得られるだろうと、嬉しそうに振る尻尾が見えているぞ。
イェロウ かわいく言ってもあかんわ!つーかこいつ……狙いは俺か!?
GM その通り。行動の狙いはイェロウの疵抉りだ。
真理 「たた……た……い、イェロウちゃんは……?もしかして!?」
わーっ 尻をべしべし叩くけど毛皮が分厚い!
イェロウ 「一番か弱くて聡明で美しい俺を狙うたぁ、このクソ犬……上等じゃねーか……」
ペンネ 横槍いれたいなー、いちおうわたしがいちばんHPあるし……
GM 横槍を入れるつもりなら、まずは判定に使う能力値をランダムに決定してくれ。
ランダムに決めた結果、【猟奇】で横槍判定。ペンネは【猟奇】が0なので、7以上の判定となる。
真理 7なら出る筈……なんかGMは全部出してたもん!
ペンネ ヌ"ン……よこやりー!
ペンネは判定に失敗。1足りなかった。
GM 残〜〜〜〜〜〜〜〜念!!満面の笑み
真理 嬉しそうにしやがって!!!普通に失敗しろ呪詛。経験からして、この種の呪詛は結果に影響しないことが多い!!!
ペンネ いぬにちょっかいをかけようとしたものの……だめだった!横槍したのでHPが1点減少。
GM ではこちらも判定。亡者犬が、イェロウに襲い掛かる!
亡者犬は疵を抉る判定に成功。イェロウの疵「パンプキンフィリア」を悪化させる。
イェロウ んがーー!!
真理 なんっっっだよ!!
亡者犬 「あおおおん!!」
GM 亡者犬の口からグロテスクな3枚舌挿絵参照。3本あるうえ、先端に小さな口がついており触手に近いが伸びて、イェロウの足元を狙う。
お前は咄嗟に避けようとするが、舌のうちの一つがお前の足に絡みつき、引き寄せられていく。
亡者犬 「わ゛ん!」
イェロウ 「チッ……おい……やべえぞおい、これマジやべーって!ちょっと!!」
GM このまま何もしないならパクンだ。疵の力を使って何かするなら「パンプキンフィリア」が抉れる救世主を窮地に陥らせる。そこから脱するためには絶大な力が必要となり、その代償として疵が抉れるという演出パターン
イェロウ 仕方ない、疵の力を使って頭をフル回転させる。
「クソ犬は……こいつでも喰ってろ!!」 咄嗟に掴んだテーブルの足をぶん回し、犬っころの口にぶちこむ!
亡者犬 「ぎゃんっ!!!?」
思わぬ反撃に驚き、後ろ飛びになって部屋から飛び出す。
ペンネ (吹っ飛ばされた衝撃から立ち直った瞬間、眼前にせまる犬のおしり)(悲鳴)
亡者犬 「クゥ〜ン……クゥ〜〜ン……きゃんきゃんっ!!!」 そのまま逃げ去るぞ。
GM ペンネと真理は危うくヒップアタックを受けるところであったが、かろうじて難を逃れた。
真理 「はっ……!イェロウちゃん!」
ペンネちゃんを助け起こして、慌ててイェロウちゃんの方に駆け寄って様子を見よう。あわわ……どうなったの?
ペンネ 私も一緒にイェロウの方に。
イェロウ 「……ぜえ……ぜえ…………クソ……腹……減った」 べちゃっと倒れこむ。
GM イェロウは……心の疵から、大きな力を引き出した反動を受ける。
お前は、猛烈に。いますぐ。カボチャを喰いたい。
イェロウ 「俺は……無事……いや……なんだ。チカラを使うと、猛烈に腹が…………なあ、カボチャあんだろ? 食わせろよ……」
真理 「……カ、カボチャ……?キッチンにいけばまだあると思うけど……」
イェロウ 「今すぐ……今すぐ食わせろ……早く……早く、すぐにだ!じゃねーとお前らの血肉を代わりに食らってやる!」
血相を変えて叫ぶ。
GM いいですね〜そうそう、こういうのでいいんだよ。こういうのが見たかった
ペンネ 「ちょっと、イェロウ?落ち着いて。まだあの亡者が近くにいるかもしれないの、少し我慢して」
真理 「わ、私たちはカボチャじゃないよ〜。……と、とにかくできるだけ急ぐから……」 何か妙だな……
イェロウ 「……っ。悪ィ。こいつはダメだ。……お前ら、チカラはあんまり使うなよ。こうなっちまうからな……」
壁に手をつき、息は絶え絶え。
真理 「……ま、まさか、話には聞いてたけど……これが心の疵の……?」
GM ひとまずデータとしては、イェロウの「パンプキンフィリア」が悪化。関係に犬を追加。
イェロウ 次に移る前に、真理にヤリイカ渡しておこう。これはカボチャじゃないから食えないもともと堕落の国のヤリイカには毒があり、食用ではないとされている
真理 じゃあ持っておくね。ま、またイェロウちゃんが狙われたら……ぐぬぬ……