Dead or AliCe 体験版
ようこそアリス、堕落の国へ。
体験版について
本書はデスゲーム×ファンタジーTRPG「Dead or AliCe」の体験版です。
体験版ではリプレイと、プレイヤー3人用のシナリオ「救世主の箱庭」を実際に遊ぶためのルールとデータ一式を収録しています。
製品版はこちらから購入できます。
体験版ではリプレイと、プレイヤー3人用のシナリオ「救世主の箱庭」を実際に遊ぶためのルールとデータ一式を収録しています。
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序文
ハッピーエンドを迎えた後で、救いようのない結末に想いを馳せたことはありませんか?
自分のキャラクターに、つい不幸な生い立ちを与えてしまうことはありませんか?
Dead or AliCe は、そんな人にぴったりのゲームです。
物語の舞台は破滅へ向かっており、それを救うはずの役者たちもまた、破滅的な狂気を秘めています。
誰かが言いました。ここではみんな狂ってる。俺もあんたも狂ってる。
悲惨な世界で、悲惨なキャラクターが描く物語は、基本的にあまり爽快なものではありません。
たとえば――
――絆を深め合った仲間が、目の前で化物に喰われたり。
――気が狂い、自分自身が世界を滅ぼす化物と化したり。
――大切なものを傷つけたり。
――裏切られたり。
――死んだり。
このゲームでは、いつだってそんな状況が起こり得ます。
しかしもちろん、定められた悪意を享受するだけのゲームではありません。
傷つき、傷つけ、取り返しのつかない悲劇に見舞われつつも、ちょっとだけマシな結末に辿り着いて。
この先訪れるであろう絶望を想いながら、それでも懸命に生きていく。
無残に死ぬときがあれば、その凄惨たる様を存分に愉しんで、振りまいて。
長い旅路を生き抜いたなら、ご褒美に救いを与えてやってもいい。
悪意を前にした多くの『可能性』を想起し、キャラクターを愛してください。
掴んだ結末を噛み締めつつも「でもこんな結末もあり得たよね」と話し、楽しんで頂けたら幸いです。
自分のキャラクターに、つい不幸な生い立ちを与えてしまうことはありませんか?
Dead or AliCe は、そんな人にぴったりのゲームです。
物語の舞台は破滅へ向かっており、それを救うはずの役者たちもまた、破滅的な狂気を秘めています。
誰かが言いました。ここではみんな狂ってる。俺もあんたも狂ってる。
悲惨な世界で、悲惨なキャラクターが描く物語は、基本的にあまり爽快なものではありません。
たとえば――
――絆を深め合った仲間が、目の前で化物に喰われたり。
――気が狂い、自分自身が世界を滅ぼす化物と化したり。
――大切なものを傷つけたり。
――裏切られたり。
――死んだり。
このゲームでは、いつだってそんな状況が起こり得ます。
しかしもちろん、定められた悪意を享受するだけのゲームではありません。
傷つき、傷つけ、取り返しのつかない悲劇に見舞われつつも、ちょっとだけマシな結末に辿り着いて。
この先訪れるであろう絶望を想いながら、それでも懸命に生きていく。
無残に死ぬときがあれば、その凄惨たる様を存分に愉しんで、振りまいて。
長い旅路を生き抜いたなら、ご褒美に救いを与えてやってもいい。
悪意を前にした多くの『可能性』を想起し、キャラクターを愛してください。
掴んだ結末を噛み締めつつも「でもこんな結末もあり得たよね」と話し、楽しんで頂けたら幸いです。
Dead or AliCeとは
Dead or AliCe は、終末へ向かいつつある御伽の世界――『堕落の国』を舞台としたデスゲーム&ファンタジーTRPGです。
プレイヤーは、世を救う希望の星『救世主(アリス)』の1人として堕落の国に招かれ、亡者や救世主同士の争いに身を投じます。救世主の最終目標は『他の救世主を討ち、唯一の救世主になること』。そうすれば、神の如き力を手にすることができます。もちろん元の世界にも帰れます。
救世主同士、束の間の協力はあるでしょう。絆を深め、愛し合うこともあるでしょう。しかしいつか必ず、刃を向ける日がやってきます。救世主は唯一の存在。世界に2人もいらないのですから。
プレイヤーは、世を救う希望の星『救世主(アリス)』の1人として堕落の国に招かれ、亡者や救世主同士の争いに身を投じます。救世主の最終目標は『他の救世主を討ち、唯一の救世主になること』。そうすれば、神の如き力を手にすることができます。もちろん元の世界にも帰れます。
救世主同士、束の間の協力はあるでしょう。絆を深め、愛し合うこともあるでしょう。しかしいつか必ず、刃を向ける日がやってきます。救世主は唯一の存在。世界に2人もいらないのですから。
TRPGとは
そもそも、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム、略してTRPGとは何なのか。
TRPGとは、プレイヤー1人につき1人のキャラクターを操り、進行役となるGM(ゲームマスター)との対話で物語を紡ぐゲームです。重要な行動はシステム上定められたデータを使ったり、ダイスを振って成否を判定したりします。行動や台詞は、大体自分たちで考えます。普通のコンピューターRPGと違って、ボタン1つで進んだりはしません。
『巨大なグリフォンの亡者を退治することになった。戦いを有利にする凶器はどれだろう?』
『仲間が過去のトラウマに苛まれている。どう声をかければ癒すことができるのか』
『愛しい人が実は裏切り者だった。お前は非情に立ち向かえるか、或いは……』
GMが語る状況、そしてダイスとカードによって定まった運命に想像力を膨らませ、自分ならではの解答を生み出す。それを繰り返すことで、誰も知らない物語が紡がれていく。これが、TRPGの楽しいところです。本書を読んでいるあなたも、仲間を集め、Dead or AliCeの残酷な世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。
TRPGとは、プレイヤー1人につき1人のキャラクターを操り、進行役となるGM(ゲームマスター)との対話で物語を紡ぐゲームです。重要な行動はシステム上定められたデータを使ったり、ダイスを振って成否を判定したりします。行動や台詞は、大体自分たちで考えます。普通のコンピューターRPGと違って、ボタン1つで進んだりはしません。
『巨大なグリフォンの亡者を退治することになった。戦いを有利にする凶器はどれだろう?』
『仲間が過去のトラウマに苛まれている。どう声をかければ癒すことができるのか』
『愛しい人が実は裏切り者だった。お前は非情に立ち向かえるか、或いは……』
GMが語る状況、そしてダイスとカードによって定まった運命に想像力を膨らませ、自分ならではの解答を生み出す。それを繰り返すことで、誰も知らない物語が紡がれていく。これが、TRPGの楽しいところです。本書を読んでいるあなたも、仲間を集め、Dead or AliCeの残酷な世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。