ハッピーエンドを迎えた後で、救いようのない結末に想いを馳せたことはありませんか?
自分のキャラクターに、つい不幸な生い立ちを与えてしまうことはありませんか?
Dead or AliCe は、そんな人にぴったりのゲームです。
物語の舞台は破滅へ向かっており、それを救うはずの役者たちもまた、破滅的な狂気を秘めています。
誰かが言いました。ここではみんな狂ってる。俺もあんたも狂ってる。
悲惨な世界で、悲惨なキャラクターが描く物語は、基本的にあまり爽快なものではありません。
たとえば――
絆を深め合った仲間が、目の前で化物に喰われたり。
心が壊れ、自分自身が世界を滅ぼすばけものと化したり。
大切なものを傷つけたり。
裏切られたり。
――死んだり。
このゲームでは、いつだってそんな状況が起こり得ます。
しかしもちろん、定められた悪意を享受するだけのゲームではありません。
傷つき、傷つけ、取り返しのつかない悲劇に見舞われつつも、ちょっとだけマシな結末に辿り着いて。
この先訪れるであろう絶望を想いながら、それでも懸命に生きていく。
無残に死ぬときがあれば、その凄惨たる様を存分に愉しんで、振りまいて。
長い旅路を生き抜いたなら、ご褒美に救いを与えてやってもいい。
悪意を前にした多くの『可能性』を想起し、キャラクターを愛してください。
掴んだ結末を噛み締めつつも「でもこんな結末もあり得たよね」と話し、楽しんで頂けたら幸いです。