デペイズマン・メモリー
シナリオ制作:深紅城
内容にはシナリオのネタバレが含まれておりますのでご注意ください。
概要
このシナリオは六ペンス20枚(脅威度2)のPC3人用、協力傾向のシナリオです。
既存PCでも新規PCでも可です。PCたちは既にある程度堕落の国で過ごしている前提で進みます。
それ以外の条件で遊ぶ場合、六ペンスの枚数と脅威度をPCの平均(切り上げ)に合わせ、配下と所持小道具の数を調整してください。
背景
シナリオテーマ
デペイズマン… "異なった環境に置くこと" を意味するシュルレアリスムの手法。メモリー…記憶、追憶、思い出。

不思議の国へと迷い込んだアリス、堕落の国へ呼ばれた救世主、堕落の国に描かれた本来存在しない不思議の国の光景、という3つのデペイズマンの話。

亡者ロートレアンの記憶・救世主たちの記憶・そして堕落の国の過去の姿という追憶によって描かれる美しい夢を見せられ、しかしそれらを振り払って堕落の国という現実へと覚めていく……という内容のシナリオです。夢や無意識を描き出し意味を持たせるシュルレアリスムと、原作の一説『目をとじて、そして自分が不思議の国にいるのだと、なかば信じようとしました。でも、いずれまた目をあけなくてはならないのはわかっていました』がテーマとなっています。
概要
PCたちは大学の依頼でとある救世主に届け物をすることになります。しかし、その救世主は数日前の亡者との戦いで発狂しており、PCたちとの会話中に亡者と化してしまいます。

アリスの世界に強い影響を受けていた救世主は、亡者となってからは空間や生命を取り込んで歪な不思議の国の光景へ書き換えようとしていきます。この亡者を倒し、亡者の作り出した空間から脱出することが目的となります。
進行
プロローグ
『――お姉さんは、アリスがいってしまってからも、じっと座って頬杖をつきながら、
 夕日を眺めつつアリスとその素晴らしい冒険のことを考えておりました。
 するとお姉さんも、なんとなく夢を見たのです。そして、お姉さんの夢は、こんな具合でした。』
1. 大学からの依頼
「――やあ、今日はよく集まってくれたね!君たちはすごく運が良いぜ?なんだって、こんな楽な依頼もないんだからね!」

PCたちはモックスフォンド大学に所属、あるいは滞在中に、大学所属の人物であるグリフォンの末裔 "オークル" から依頼を受けることになります。

目的は馬車で2〜3日ほどかかる距離にある "マルドロール" という町、そこに滞在している大学所属の救世主ロートレアン・デュカス。以前から大学とオークルに協力をしている人物で、積極的にフィールドワークやサンプルの採取等を手伝っている救世主だと伝えられます。今回はその人物への追加の物資を渡すことと、引き換えにロートレアンの方で見つけたサンプルを受け取ってくること、いわゆるパイプ役を担う依頼だと伝えられるでしょう。

大学所属のPCであれば、ロートレアンの存在を知っていてもいいでしょう。
2. 救世主との会話
町へ着き目的の人物を探せば……つい先日に亡者と戦闘があり、今は宿で療養しているはずだと伝えられるでしょう。ロートレアンの滞在する宿 "溶ける魚" の場所を教えてもらい、そこへと向かえば簡単に出会うことができます。救世主はPCたちが大学の使いということがわかれば快く迎え入れ、PCたちが持ってきた物資と引き換えに自身が集めた資料やサンプルを受け渡すでしょう。

目的を果たしたPCたちが建物から出ようとするならば、ロートレアンはすこし話がしたいと呼び止めます。他の救世主という存在や異世界への興味を持っているらしく、そのような雑談や質問をPCたちに振るでしょう。しかし、会話をしていくうちにだんだんとロートレアンの言葉は要領の得ない一方的な言葉の羅列になっていきます。

実は先日の亡者との戦闘で疵が抉られており、人知れず発狂の症状が進み始めていたのです。ここでPCたちは救世主が発狂していることに気づいてもいいでしょう。しかし、次の瞬間ロートレアンの姿と部屋が歪み、亡者へと変異していきます。
3. 取り込まれていく町
亡者は目の前にいるPCたちを襲い、自身の一部として取り込もうとしてきます。PCたちが外へと逃げる逃げないに関わらず、みるみるうちに周囲の風景が変異していき、PCたちもろともシュールレアリスムめいた歪んだ不可思議の国の空間に飲み込まれていくでしょう。この風景の異変は先ほどの救世主が亡者化したために起こったことだと伝えます。

街は徐々にと不思議の光景に飲み込まれていき、出口を探そうにも風景や空間が歪んで外への道を見つけることは困難になります。先ほど亡者がいた建物も消えてしまっているでしょう。

また、近くにいた町民が亡者に殺され変異していく描写を入れてもよいでしょう。不思議の空間を見た町民……堕落の国に生きる人々は、何故か逃げる足が止まり憧憬や懐かしさのようなものを感じてしまいます。不思議の空間はそのような町民を殺して取り込み、亡者として空間の一部にしていきます。長居は危険であること、亡者は人を殺して取り込む毎に空間が広がっていくことを示します。

また、方針を決める際、PCたちがロートレアンから受け取った資料の中からひとつの小さな金の鍵が落ちます。それは資料を受け取った時には無かったはずの物です。これが亡者を探す鍵になるかもしれないという指針を示しましょう。

亡者を倒す・町民を守る・ここから脱出するといった方針を決めたところで亡者のデータを公開しお茶会へ進みましょう。
お茶会
進め方
まるで不思議の国の物語のように変化していく空間の中を彷徨い、空間のどこかにある亡者の本体を探していくことになるでしょう。亡者は自身の居場所を守るように、救世主たちの記憶を描きだした幻影を見せてきたり、変異させた町民亡者たちにPCたちを襲わせます。

疵を抉る際は、救世主たちの過去の記憶や深層心理を見せてトラウマを想起させたり、あるいはPCたちにとって懐かしい思い出や好ましいと思える幻覚によってこの世界こそが正しい理想の姿だと思い込ませるような演出をしていきましょう。

2ラウンドが経過するとPCたちは亡者の居場所を見つけます。アリスの物語を追って進んでいくうちに、薔薇の中にある大法廷へ辿り着くでしょう。扉は大きく重たく閉じられていますが、救世主〈アリス〉が訪れたとわかると、金の鍵が鍵穴に吸い込まれ、クライマックスへと導くように開いていきます。この先に亡者の本体がいるかもしれないというラストダンジョン前の空気を作り出していきましょう。
弱点『町民の救出』の演出
弱点『町民の救出』では亡者に取り込まれそうになっている町民を助けさせ、逆に亡者の作り出した空間の力を削がせる演出を入れるといいでしょう。"3・取り込まれていく町" に記載されている町民の変異描写をこちらに持ってきても構いません。
弱点『心象風景』の演出
『心象風景』では、ロートレアンの記憶が反映された歪なアリスの物語を描く空間の中では、正しいアリスの物語を知っていることでその心象風景に干渉し、世界の歩き方が分かる……といったことを説明しましょう。

演出を入れる際には、アリスの本を読むロートレアンの幻影が現れ、その本の中から白兎の姿が飛び出すところをPCたちに目撃させ、アリスの物語を知っているPCがいればそのまま白兎を追わせる、いなければ幻影の持っていたアリスの物語がPCの手元に現れる……といった描写などをいれるといいでしょう。
シーン表
以下のシナリオ専用不可思議空間シーン表を使います。
また、PCの設定などに合わせて過去の風景を混ぜる等、描写を改変しても良いでしょう。
1D12 描写
1 見渡す限りの荒野。あたりにはバターのように溶けた時計がいくつも転がり、それぞれがあらぬ時を示している。
2 地面がエレベーターのように降下していく。その地面の感覚も希薄だ。壁はすべて食器棚で、中身の分からない瓶詰が並ぶ。
3 どこまで続くのか分からない長い廊下。壁には大小さまざまな扉と窓。向こう側に見える景色は見るたびに変わる。
4 白い砂浜と裏腹に荒れた海。水平線の向こうには青空を切り取ったかのような鳩のシルエットが羽ばたく。
5 オーロラ色の空間が広がり、空中にはニヤニヤと笑う口元だけが浮かぶ。ときおり瞳が瞬きをして、お前たちを見つめる。
6 鴨やインコや鷲やドードー、様々な鳥のはく製が互いに互いを追いかける。零れたおがくずが円形の道を作っていく。
1D12 描写
7 目の前には巨大な家具、かと思えば一歩進むごとにそれらが縮んでいく。伸び縮みしているのは家具か自分か。
8 長いテーブルの上にはパーティーの準備。発条の撒かれた椅子に座る人々の姿は、頭だけがつるりとした電球のよう。
9 青空の下にガラスの小屋が見える。不思議と小屋の周囲だけが夜のように暗く、ガラスの中がランプのようにほのかに光る。
10 玉虫色に変化する、鬱蒼と生い茂った森。枝からは葉っぱの代わりにキノコが生えて、地面からはキノコの代わりに水パイプが生える。
11 ねじくれた薔薇の庭園。薔薇の生首から滴るペンキが、ティーカップの中へと溜まってゆき、おいしそうなスープの香りを漂わせる。
12 空間が切り取られたように浮かぶ額縁。その向こう側に見えるのは、お前の見知った過去の光景。
裁判
『――そうして耳を傾け、あるいは傾けているつもりになっているうちに、
 お姉さんのまわりが全て、妹の夢の不思議な生き物に命を吹き込むのでした。

 白兎が急ぐと、足元で長い草がカサカサと音を立てます。怯えたネズミが近くの池の水をはね散らかして――三月兎とそのお友達が、終わりのないお茶会をしてティーカップがカチャカチャいう音が聞こえますし。そして、運の悪いお客様を処刑しろと命じる、女王様のかなきり声――ほらまた、あれはブタの赤ちゃんが公爵夫人のひざの上でくしゃみをして、まわりには大皿小皿がガシャンガシャンと降り注いでいます。またもやグリフォンがわめき、トカゲの石筆がきしり、鎮圧されたモルモットが息をつまらせる音があたりに満ちており、それが彼方のみじめなウミガメもどきのすすり泣きに混じります。』
進め方
大法廷の中に入れば…そこにあったのは裁判所ではなく、額縁の浮かぶアトリエのような空間です。亡者ロートレアン――デペイスマン・メモリーは部屋の中で作品を描き続け、それによって額縁の風景が移り変わっていきます。

デペイズマン・メモリーは語る口を持たず、ただこの堕落の国を不思議の国へ書き換える為に作品を作り続けています。PCたちが入って来たのに気づけば、部屋の中が歪みはじめ、様々な記憶の光景へ次々と描き変わっていき、PCたちを取り込もうとしてきます。裁判開始です。
PKの行動指針
『胡椒の雲』使用前に配下の『祝福』で威力を上げましょう。『巨大化』がきたら早めに使用し、更に威力を高めておきます。

その後『大洪水』を使い、一撃での壊滅状態を狙います。全体にダメージを与えていき、『猛禽の翼』で相手の回復を邪魔し、『胡椒の雲』での判決レースに持ち込ませます。『精確』は複合型のため低くなる達成値の補強に使いましょう。
ダメージを受けたら『ドリンクミー』で《猛毒》を与え、『ニヤニヤ』がきたら《衰弱》を与え、これら不調を起点に『コーカスレース』を使い、HP減少も狙っていきましょう。

『仕込』で手に入れる小道具は『水パイプ』と『免罪符』がオススメ。
エピローグ
『――そして、お姉さんは座り続けました。
 目を閉じて、そして自分が不思議の国にいるのだと、なかば信じようとしました。

 でも、いずれまた目を開けなくてはならないのはわかっていました。
 そしてそうなれば、まわりの全てがつまらない現実に戻ってしまうことも――』
勝利した場合
亡者を倒せば、変異していた景色はトランプの壁が崩れていくように消えてゆき、元の街の姿を取り戻していきます。今までそこにあった不思議の国の光景は全て、堕落の国のものに戻っていくのです。

町は亡者に飲み込まれる前の元の姿に戻り、亡者に取り込まれた町民は亡者と共に消えていきます。犠牲になった人もいますが、逃げ延びた人や助かった人々がほとんどでしょう。町への被害は最小限に抑えられた、という描写をしていきましょう。

PCたちはしばらく町へ留まり、町民たちの手伝いをしてもかまいません。街を去り大学への依頼を完遂すれば、依頼主は依頼達成の礼を伝えつつロートレアンの死を悼むでしょう。

シナリオで用意している部分はここまでです。それぞれの行動を描写し、シナリオを終わります。
全滅した場合
亡者に負けた場合、PCたちは殺され亡者に取り込まれることでしょう。街も完全に亡者によって飲みこまれます。

PCを殺したくない場合は、亡者に飲みこまれて出口のない空間を彷徨うことになります。すべてのPCが〈発狂〉しているものとして『亡者化の確認』の処理をしてください。

町ひとつを取り込んだ亡者は後々討伐隊が派遣されるかもしれません。しかしそれはPCたちが負けた後の話になるでしょう。お疲れ様でした。
NPC
グリフォンの末裔『オークル』
20代前後ほどの女性。グリフォンの末裔であり、黄土色の翼を持っている。今回の依頼人。
性格は気さく・明朗といった感じでPCたちにもフレンドリーに接してくる。
大学では考古学分野を研究しており、積極的にフィールドワーク活動を行っている。
救世主『ロートレアン・デュカス』
30代前半ほどの男性。1920〜30年代の人物。画家。
幼少期に不思議の国のアリスに影響を受け、画家としてはシュールレアリスムの作風で活動をしている。『非現実的な物体の組み合わせや現実ではありえない不可思議な光景によって、固定観念に縛られない新たな認識に気づける』という考えを持っており、不可思議な光景を愛する。

温和で友好的な人物。芸術家らしい独自の世界観を持っており、会話しているうちに自分の世界の中に入ってしまうことがしばしばある。救世主としての殺し合いにはあまり積極的でなく、大学での資料保全や研究の手伝いをすることで過去の技術や文化を残すことに力を入れている様子。

PCたちが到着する少し前に亡者と戦い、発狂していた。この世界に不思議の国を取り戻す為、堕落の国を"描き換え"ようとし、亡者と化してしまう。

不思議の国のアリスの刊行以降の生まれであり、アリスのファンで創作活動をしているという設定であれば、年齢や性別等は改変しても構いません。
ロートレアン台詞例
概要
以下はプロローグ『2.救世主との会話』でロートレアンに喋らせる会話の例です。PCたちに会話を振る際は、異世界の救世主に興味がある事などを伝え元の世界の質問などをしていくといいでしょう。

自身の話をする際は、不思議の国のアリスのファンであることやそれに影響を受け創作活動をしていたことを語らせてください。適度に雑談をさせつつ、アリスのファンであることを伝えたら今の堕落の国の姿を嘆かせ、不思議の国を復活させることを強く願いながら発狂を露わにする流れを作りましょう。

必ずしも例の通りに喋る必要はありません。上記の流れから大きく外れなければ例とは別のキャラ付けを考えてもいいでしょう。
雑談の切り出し
「少しばかり話し相手になってくれないかな? しばらく外に出ていないもので、他の救世主と話を聞いてみたかったんだ。異なった世界に置かれたもの同士でね。あいにく、紅茶や菓子は出せないが……ああそうだ、ワインはいかがかね?」
異世界の救世主への興味
「君たちは不思議の国のアリスを読んだことがあるかな?そう、この世界が堕落する前の物語。いやなに、救世主たちは様々な世界からやってくるじゃないか。別の世界にも不思議の国のアリスは存在するのかと思ってね」

「……君は僕と似ている世界から来ている気がするんだ。どうだね、イギリスという地名に聞き覚えは?」
(近現代出身のPCがいる場合など)
アリスのファンであること、画家であること
「お茶会と言えば『カラスと書き物机が似ているのは何故?』の答えを知ってるかね?そうだ、答えなどない、ナンセンスな問いかけだ。しかしこの意味を持たない文字の組み合わせこそ、我々に新たな認識をもたらしてくれる」

「僕は不思議の国のアリスのファンでね。かの独創的な世界には大いに影響を受けたものだ。……ああ、元の世界では画家として活動をしていたのさ。この世界では絵を描く道具を確保するのにも苦労するよ」
顕現する発狂
「……この堕落の国が不思議の末路とは、嘆かわしい想いだよ。かつて存在していた不思議は滅びかけている。

近頃はよく考えるんだ、何故世界は僕を、この苦しみと暴力の蔓延する国へ呼んだのか。僕はこの世界に不可思議を取り戻したい。

想像してごらん、一匹の白兎が懐中時計を見ながら走っている、けれどもその涙の先では濡れたネズミがドードーたちと無味乾燥なレースを開き、その煙突を蹴ればあなたは飛び上がるだろう、帽子屋からはバターの香りがしたと、それは上質なワインのものです、三月兎を起こせば終わりのないお茶会の中でティーカップの中の水パイプから公爵夫人に伝えてくれ胡椒のようにチャシャ猫が問いたことにはロブスターの踊りは赤く塗らねば首を刎ねてしまえばいい詩を読むんだハートの女王の癇癪は全てトランプだが!我々は違う!異質なる者たち!違和であり不可思議を生じさせる救世主<アリス>!ああ、アリス!我々はまさに御伽話の真っただ中にいる!

……不可思議は常に美しい、いかなる不可思議も美しい……それどころか、不可思議のほかに美しいものはない!」
PK『デペイズマン・メモリー』
亡者ロートレアン、あるいは『異なる世界へ置かれた者の追憶』<デペイズマン・メモリー>
救世主ロートレアン・デュカスが亡者化した姿。まるで風景がコラージュされたかのようなシュールレアリスムな光景が広がり、 空中に浮かぶ額の中で人影が作品を描き続けている。

亡者と化したロートレアンは自動記述めいてただひたすらに作品を描き、己の作った作品――空間の内部に入り込んだ者を殺して取り込み、 作品の一部と化してさらにその空間を広げていく。

無意識下の光景、心象風景の反映がなされるこの空間は、取り込まれた者の過去の記憶も描き出し、この場所こそがあるべき姿だと錯覚させようとするだろう。
演出例
青空に浮かぶ瞳が瞬きすれば、コバルトブルーの涙が溢れ出す。ほんの一滴のように見えたそれは、地面に近づくにつれて大きくなり、全てを飲み込む大洪水となる。
キャンバスの布地を破るがごとく、空間に裂け目ができていく。血液の代わりに流れるのは、毒々しく輝くカドミウム・イエロー。
色彩が歪む、空間が歪む。水平線を覆いつくす花畑が、乾いたインクの香りを撒きちらす。紫色の木陰にたたずむ二等辺三角形の蜜蜂の群れが、祈りの歌を高々と歌いあげている。
額縁の中の人影は、ただひたすらに手を動かす。記憶と追憶と思い出が、パレットの上で捏ね混ぜられて。再び世界に不可思議を描く。
データのカスタマイズ
PKデータを元に、自由にカスタマイズして構いません。
カスタマイズ例
配下「歪な白兎」にHPを分け与える
『祝福』を使う前に『コーカスレース』で昏倒することを防ぐため、HPが〔【愛】+1〕点となるようにHPを割り振ってもよいでしょう。
『大洪水』を『女王命令』に置き換える
この場合、2〜4の『精確』と位置を交換し、《封印》対策としてもいいでしょう。
強化MODを入れる
複合型だと能力値が2しかない!もっと強くしたい!裁判で苦しませたい!という方向け。強化MODを適用し、才覚3・愛3の複合型にしてみましょう。強化MODを入れる際は参加者に了承を取り、双方合意の上で強化裁判を楽しんでください。
デペイズマンメモリー専用シート
『デペイズマン・メモリー』でのセッション用途でのみ使用できるシートやアイコンのセットです。
同梱のテキストをご一読の上ご利用ください。
違反行為を見つけた場合、配布を取りやめる場合があります。

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