"Be what you would seem to be"
シナリオ制作:ペルズミ
内容にはシナリオのネタバレが含まれておりますのでご注意ください。
内容にはシナリオのネタバレが含まれておりますのでご注意ください。
概要
このシナリオは、PC4人用、2on2対立傾向のシナリオです。
キャラクター作成直後を想定していますが、脅威度が全員同値になるようにしておけば、大きな問題は出ないでしょう。
GMがPCの1人を担当することも可能ですが、GMの負担が大きくなるため非推奨です。
キャラクター作成直後を想定していますが、脅威度が全員同値になるようにしておけば、大きな問題は出ないでしょう。
GMがPCの1人を担当することも可能ですが、GMの負担が大きくなるため非推奨です。
背景
背景
最初のアリスとともに生まれた者達、始祖。始祖ゆかりの品には、この国の成り立ちに深く関わった歴史的な価値があるものの他、不思議な力を宿したアーティファクトも多く存在します。
その中でも特別な意味を持つ物は”聖遺物”と呼ばれ、一部組織(特に公爵家)は地位や多額の金銭を約束し、それらを回収していると言われています。
今回の物語は、その公爵家に深く関わる遺物、『公爵夫人の手紙』の一枚を巡るものです。PCたちは、公爵家の中でも対立する派閥から手紙の回収を依頼され、ぶつかり合う事となります。
その中でも特別な意味を持つ物は”聖遺物”と呼ばれ、一部組織(特に公爵家)は地位や多額の金銭を約束し、それらを回収していると言われています。
今回の物語は、その公爵家に深く関わる遺物、『公爵夫人の手紙』の一枚を巡るものです。PCたちは、公爵家の中でも対立する派閥から手紙の回収を依頼され、ぶつかり合う事となります。
プレイ前に決めること
このシナリオにおいて、それぞれのPCたちは最初から面識があり、パーティーを組んでいるものとして扱います。偶然同じ場所へと出現したか、街で知り合い意気投合したか……理由は様々、自由に決めて構いません。それぞれのチームには、面識はあってもなくても構いません。ただ、滞りなく殺し合わせる為には、面識がないか険悪な仲かとしてもらうのが良いでしょう。
シーンの追加(オプション)
もしプレイヤーが初めてDoAをプレイする場合や、キャンペーンの導入としてこのシナリオを遊ぶ場合、GMは必要に応じて次のシーンをプロローグの前に挿入してもよいでしょう。
PCが堕落の国へと招待された直後の状況。各チームの出会いのシーン。(ここでそれぞれの依頼人と出会わせておけば、世界観説明などの導入がスムーズでしょう)
進行
以下、便宜上それぞれのチームを "第一チーム" "第二チーム"と呼称します。
プロローグ
1. 依頼
まず、第一チームは、街にて、公爵夫人の末裔『ルーティ』から声をかけられます。ルーティは上記の『背景』にある内容を語った後、『公爵夫人の手紙』の回収任務を持ち掛けてきます。
依頼内容
先日『公爵邸』に忍び込んだ救世主一味が壊滅。しかし、その救世主についていた末裔が1人、仲間を犠牲に脱出。手紙を持って『森』の中を逃げている。今回の任務は、その手紙をルーティの下に持って帰ってくること。
更に、ルーティは以下のことを付け加えます。
その救世主一味は以前から公爵家とそりが合わず、そのまま持たせておくのは危険である。
消耗しているその人物から手紙を奪う(或いは交渉する)のはそう難しくないはず。
手紙の内容は不明。多くの場合は取るに足りない内容だが、それでも歴史的価値はあるので持ち帰ること。
ルーティはこれらの事情を語り終えた後、『ヨハン』には気を付けるように、という言葉でシメます。その説明を行う所でフェードアウトし、次のシーンに移行しましょう。
1.5.依頼(その2)
一方、第二チームは、また別の街で、また別の末裔『ヨハン』から声をかけられます。ヨハンは大まかに上記の内容を語った後、ルーティの名を挙げ、彼女も手紙を狙っている、と付け加えます。実は、同じ公爵家の中でもこの二人は別の派閥にあり、『彼女に手紙が渡る事は "問題" なのだ』と言います。
こちらで持ち掛けられる任務は、その手紙をヨハンの下に持って帰ってくる事です。
こちらで持ち掛けられる任務は、その手紙をヨハンの下に持って帰ってくる事です。
2.森にて
森の中、血を流しながら必死に逃げる魚顔の人物――”配達人”の末裔。その手には一通の手紙があります。第二チームがその前に立ちはだかると、ギリギリの所で保たれていた彼の命は尽き、その場で絶命してしまいます。第二チームが手紙を手にしたその瞬間、隠す隙を与えず、第一チームを登場させてください。
実は、手紙には呪いがかかっています。それは『公爵家の者』に渡す以外では、死ぬまで手放せない、というもの。この手紙のアーティファクトとしての力です。
対立する依頼を受けた双方。そして、目の前にはその場で手放すことは叶わない件の手紙。争奪戦の始まりです。ここで、各プレイヤー(+GM)はキャラクターシートを全員に公開しましょう。
実は、手紙には呪いがかかっています。それは『公爵家の者』に渡す以外では、死ぬまで手放せない、というもの。この手紙のアーティファクトとしての力です。
対立する依頼を受けた双方。そして、目の前にはその場で手放すことは叶わない件の手紙。争奪戦の始まりです。ここで、各プレイヤー(+GM)はキャラクターシートを全員に公開しましょう。
お茶会
争奪戦は森の中で行われます。ルールブック付属の森シーン表を使用してください。
裁判
争奪戦が進む内、PCたちは "大廊下" に続く扉のすぐ近くまで来た事に気が付きます。『ここで仕留めなければ』。そしてまた、『ここで奪わなければ』。双方にそういった空気を漂わせたところで、裁判に入りましょう。
エピローグ
進め方
勝敗が決した際、相手を殺害するかどうかは勝者次第です。その場合でも、手紙の呪いは考慮してください。手紙ごと相手を連行する事は可能ですが、ルーティやヨハンが敵対する救世主を良く思う事はないでしょう。
亡者化した者がいた場合
亡者化した者がいた場合、逃走するか戦闘になるか、どちらにせよ、その内容まではこのシナリオでは描き切れません。フェードアウトしてエンディングとしましょう。
どちらかのパーティが生き残った場合
どちらかのパーティが生き残った場合は、依頼の結末まで描いても良いでしょう。それぞれの依頼人としては、自分達の下に手紙を持ってきてくれれば満足します。そして、問題なく報酬を支払ってくれます。逆に、その手紙を持って別の同盟や派閥に駆け込むなどすれば、追っ手を差し向けられることになるかもしれません。
手紙の内容
手紙の内容は特に決まっていません。決めるのが面倒なら、公爵家の末裔にしか開けられず、中身を教えてくれることもない、として終わらせましょう。
ここからキャンペーンを続けたい場合、或いはその後に想像の余地を作る場合、何か重大な意味を持つ手紙だったことにするのもよいでしょう。
ここからキャンペーンを続けたい場合、或いはその後に想像の余地を作る場合、何か重大な意味を持つ手紙だったことにするのもよいでしょう。
NPC
ルーティ
公爵夫人の末裔である女性。気品のある20代。
優雅な仕草に時折教訓を混ぜる会話は、一族の伝統的なスタイルらしい。末裔の中でも始祖の時代から不純なく継がれてきた正当な血筋であると主張しているが、現在の堕落の国ではどこまで真実なのかは分からない。
優雅な仕草に時折教訓を混ぜる会話は、一族の伝統的なスタイルらしい。末裔の中でも始祖の時代から不純なく継がれてきた正当な血筋であると主張しているが、現在の堕落の国ではどこまで真実なのかは分からない。
ヨハン
料理人の末裔である男性。神経質そうな50代。
一族の中でも傍系の血筋であるらしく、隙あらば公爵家での地位向上を狙っている。その関係できな臭い噂も多いが、金払いは良く、救世主にとっては良い商売相手とされている。
一族の中でも傍系の血筋であるらしく、隙あらば公爵家での地位向上を狙っている。その関係できな臭い噂も多いが、金払いは良く、救世主にとっては良い商売相手とされている。
GMPC
PCが3人で、GMが残りの1人を担当する際に使用するデータです。同チームとなるプレイヤーに1枚を選んでもらいましょう。
データの改変等をしたい場合は、公平になるよう、プレイヤーの相談が始まる前に行っておいてください。
同陣営、もしくは第三者に、まず最初に確定したものを見せておけば、問題も起きにくいでしょう。